とっておき特別展終了について


 2011.3.11 東日本大震災から2年余りが経過しました。
 しかし、復興への道のりは険しく、やっとスタート地点が見えてきたかという現状に愕然といたします。

 【とっておき特別展】は、「被災地と共にありたい」という思いから、工房内部から自然にわき上がってきた声が形になったものでした。

 期間中、たくさんのご利用をいただき、ありがとうございました。
お陰様で、皆様からお買上げいただきました収益を様々な形で被災地の皆様に届けさせていただきました。
 ご好評をいただきました【とっておき特別展】は、2013年8月をもちまして一旦締めさせていただきます。ご協力心より感謝申し上げます。
 簡単ではありますが、下記をもちましてご報告とさせていただきます。

 福島は「八重の桜」、岩手は「あまちゃん」。NHKのテレビ番組の人気と共に、舞台となった地域を中心に盛り上がりを見せています。また、色々な業界のたくさんの方々が、様々な活動を通じ応援をしてくださっています。
 そして、少しずつ、笑顔を取り戻しつつある被災地の方々。その苦悩と、悲しみを抱えつつも、前に進もうとする懸命なまなざしに勇気をいただいております。

 有限会社プラム工芸は、これからも被災地の皆さんと共にあることを願いつつ、歩みを進めてまいります。
 私ども、とてもちいさな工房ではありますが、お客様のお声を励みに、できることを探してご提案したいと思いますので、これからもご協力、ご意見いただきますようよろしくお願いいたします。


2013年8月
有限会社プラム工芸 代表 込山 裕司
通販担当 杉浦 明子
   

<ご報告 被災地とともに・・・>
2011年
 4月 宮城県仙台市「ギャラリー杜間道(とうげんどう)」さんへ 製品を無償提供
       杜間道臨時企画【作家のきもち展】
                  *ターナー15点 *まごの手2点


 「仙台市では、津波に会わなかった方も食器や生活道具が壊れ、お茶碗一つでも手に入りにくい日々。その方々に安くいいものを提供すると共に売上金は、さらに大変な被害にあわれた方への支援金として寄付したい!」という、代表のみわみちこさんの思いに賛同しました。
 ご自分のギャラリーも再建が難しいほどの被害があるにもかかわらず、さらに大変な思いをされている方の力になりたいというお考えに尊敬の思いを抱きました。




 5月 (社)日本クラフトデザイン協会主催 東日本大震災 リレーチャリティ「とどけ」
                  *斧折樺スプーン5点 無償提供

 「クラフトマンのできること」という視点で、売上を義援金とする東京-名古屋-関西へとリレーする企画展でした。



 7月 ナチュラル・ヒーリング フェスタ ~ニコ・エコ~
                  *売上の一部を東日本大震災の義援金として寄付

 東日本大震災に心を痛め、これを機に地元に戻り、「人に優しく何年も先まで安心して笑顔で生活できる地域にしたい」という願いを胸に、20代の女性3人で立ち上げた「ニコ・エコ」。代表の佐藤さんの純粋な思いに賛同しました。



 12月 ナチュラル・ヒーリング フェスタ ~ニコ・エコ~ vol.2
                  *売上の一部を東日本大震災の義援金として寄付

 手作り体験コーナーを新設。子供たちにも好評でした。



2012年
 7月 ナチュラル・ヒーリング フェスタ ~ニコ・エコ~ vol.3
             *売上の一部を『子供たちを放射能から守る福島ネットワーク』に寄付

 ~ニコ・エコ~のイベントも3回目。出展者も増え、規模も大きくなりました。環境学習のチャンスもあり、楽しく暮らしを考えつつ、大変な思いをされている福島の子供たちや親御さんのための活動となりました。



 7月 「みんなで資源回収をしよう大作戦!!~二戸の街をきれいにして
             福島の支援につなげよう~」in ニコ・エコ(上記イベントと共同開催)
                  *賛同金として協力

 ニコ・エコから波及し、『ニコエコ・風キッズ』が発足。「子供たちの未来のために原発のない明日を目指し、まずは活動を通して、福島の現状を一緒に考え支援していきたい」という藤田代表。
 地元の子供たちも、福島のお友達のことを考えて育ってほしいという意味も込められています。
 私たちも、まずは、福島の子供たちを応援したい!と思いました。




11月 岩手県野田村 食生活改善推進員の皆さんへ
                  *斧折樺五角箸 手づくり体験 無料券20枚進呈

 被災地である岩手県野田村から、食生活改善推進員の方々にお越しいただき、斧折樺五角箸20膳を無料にて製作体験していただきました。
 皆さんも被害にあわれながら、町のために笑顔で頑張っているすばらしい女性の方々でした。
 仕上がった五角箸は、支援に入ってくださった方々に差し上げるとのことでした。ここにも、あたたかな真心のリレーがありました。



2013年 被災地のことを忘れないで!東日本復興チャリティー
 5月 「千の音色でつなぐ絆コンサート」への協力         *協賛金として協力

 津波の被害にあった、岩手県陸前高田市の美しい高田松原。その津波で倒れた松で作られたバイオリンによる演奏会。
 天国の皆さんにもきれいな音色が届くことを願いました。




 7月 『にのへとふくしまをつなぐえがおのかけはしプロジェクト』 主催 ニコエコ・風キッズ 
     みんなで冒険に出よう♪大作戦!! ~滝を探すチャリティウォークの巻~ 
                  *賛同金として協力

 今回の集合場所になったのは、自ら丁寧に手入れをして改修した、魅力的な古民家『縄文のうずまき舎』。ご自宅でもあるこの古民家を開放くださっている代表の栗林さんから「豊かな大自然を楽しんでください。そしてこの自然とたくさん触れ合うことが難しい福島のお友達がいることも、覚えて過ごしましょう」との言葉。この大人の願いを、きっと子供たちなりに受け止めてくれていると信じています。





↑2012年11月 野田村 食生活改善推進員の皆さん
工房での斧折樺五角箸手作り体験様子


↑2013年7月 ニコエコ風キッズのチャリティウォーク


谷地大滝の様子